今日、こんな記事を見かけました。
たしかに電気自動車（EV）って、あれだけ世間を賑わせていたのに、実際のところ、そんなに普及している感じがしないですよね？自分も自動車に関わる仕事をしているからこそ、このギャップがなんとも言えず気になってしまいます。このブログでEVの話題に触れるのは初めてですが、正直なところ、EVをもっと街中で見かけることを期待していたんですよね。
まず、EVが普及しない大きな理由の一つとして、やはり価格の高さが挙げられると思います。EVは未来の乗り物として魅力的なのは間違いないんですが、その高価格は多くの人にとって大きなハードルです。技術が進んでも、バッテリーや関連システムのコストが高価である限り、その価格はなかなか下がりにくいのが現状です。
次に、充電インフラの不足も大きな課題です。都市部では徐々に充電ステーションが増えてきてはいますが、依然として不足している地域が多く、特に地方では充電スポットを見つけるのが一苦労です。長距離を移動する際に、適切な充電スポットが見つからないというのは、多くのドライバーにとって大きなストレスです。
車種の選択肢も問題です。EV市場は確かに成長していますが、選べる車種はまだ限られています。消費者のニーズは多様で、SUVだけではなく、コンパクトカーやセダンタイプのEVも求められていますが、現状では特定のカテゴリーに偏っていると感じます。
さらに、航続距離への不安もあります。EVのバッテリー技術は日々進化していますが、まだガソリン車に比べて一回の充電で走行できる距離が限られているため、長距離を頻繁に走るドライバーにとっては不便を感じることも少なくありません。
ここに、トランプ氏が米国大統領に返り咲く可能性があること、そして彼の政策がEVの普及にブレーキをかける可能性があることは、自動車産業にとって大きな懸念材料です。トランプ政権下では、EV普及を後押しするバイデン大統領の政策が大幅に修正されるかもしれません。これは、現時点でハイブリッド車（HV）やガソリン車、ディーゼル車への依存が大きいメーカーにとっては一時的な追い風になるかもしれませんが、長期的な視点で見ると、環境保護という大きなテーマのもとでのEV普及は不可避です。
既に述べた通り、EVが普及しない理由には価格の高さや充電インフラの不足、車種の選択肢の限られた範囲、航続距離への不安などがありますが、政治的な動きもその一因となっていることを忘れてはなりません。
しかしながら、これらの課題に対する業界の努力は続いています。技術の進化によるコストダウン、充電インフラの整備、市場の多様化、バッテリー性能の向上など、今後数年で解決されるべき課題に対して、自動車メーカーは積極的に取り組んでいます。消費者としては、これらの動向を見守りながら、自分にとって最適なタイミングでEVへの乗り換えを検討することが大切だと思います。
結局のところ、EVの普及は時間がかかるかもしれませんが、そのプロセス自体が自動車産業にとって重要な意味を持ち、環境保護への取り組みとしても欠かせないものだと思います。政治の動向に左右されることなく、EVの普及に向けた取り組みが進められることを願っています。