書評:『孫正義300年王国への野望』杉本 貴司著

孫正義 300年王国への野望』は、孫正義さんとソフトバンクの歩みを綴った杉本貴司氏による本格的なノンフィクション作品です。この本は、ただの企業史ではありません。それは、孫さんの持つ壮大なビジョンと、孫さんを取り巻く「ストリートファイター」たちの物語を描いています。読む者を惹きつけるこの物語は、孫さんのビジョンがいかにしてソフトバンクを革新的な企業へと変貌させたかを見せてくれます。

目次

孫さんのビジョンと決断力

私がこの本から深く影響を受けたのは、孫さんが持つビジョンの大きさと、そのビジョンに基づいた決断力です。アーム社の買収ボーダフォン米スプリントの買収など、孫さんの取り組んだプロジェクトは、その時点での成果よりも、遠い将来を見据えた戦略的な動きでした。これらの決断は、孫さんがいかに前例のない視野を持っているかを示しています。

人を惹きつける孫さんの魅力

また、孫さんの周りに集まる人々の物語も非常に魅力的でした。孫さんの右腕となる宮内謙氏や、社外取締役の柳井正会長など、孫さんのビジョンを共に実現しようとする人たちがいるからこそソフトバンクはここまで大きな成功を収めることができたのです。これらの人物との関係性からは、孫さんがいかに人を惹きつけ、一緒に働くことの意義を見出せる人物であるかが伝わってきます。

ビジョン

自分自身、小さなビジネスを運営している者として、孫さんの「ビジョン」という言葉の重みを改めて感じました。私の事業もまた、明確なビジョンのもとに日々前進していますが、孫さんのように遠くを見据えた大胆な挑戦をする勇気と、それを実行に移す行動力を持っているわけではありません。この本を読んで、自分の中に新たな挑戦をする勇気が湧いてきました

結び

孫正義 300年王国への野望』は、孫正義さんがただの企業家ではなく、時代を変えるビジョナリーであることを浮き彫りにした作品です。孫さんのビジョンに共感し、それを実現するために動く人々の存在が、ソフトバンクを世界的な企業へと押し上げた要因であることがよくわかります。孫さんの物語は、私たちにビジョンの持ち方と、それを実現するための行動力の大切さを教えてくれる、とても価値のある一冊です。

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